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2010-04-30

 最後の小さな絵画というのは「本の絵画」です。本の絵画というのは、西洋ですと手書きの大きな聖書聖書を飾った写本画と言われるものです。インドやオスマントルコの細密画(ミニアチュール)も有名です。東洋ですと絵巻物とか、さらに浮世絵などの版画も入ります。

 海外にある本の美術は、15世紀フランス細密画家ジャン・フーケの写本などは、《超一流》の名品ですが、しかしこれらの少数の例外を除いて、多くは《第6次元自然領域》の「普通の絵」です。それに対して日本の絵巻物には《超次元 超越領域》の傑出した「偉大な絵画」がいくつもあります。

 まず『餓鬼草紙』です。餓鬼というのは、仏教において、生前において贅沢で、強欲で嫉妬深く、物惜しく、常に貪りの心や行為をした人が、死んで餓鬼道に生まれ変わったものを言います。『餓鬼草紙』には、餓鬼たちのおぞましいグロテスクな姿が赤裸々に描出されています。《超1流》の名品ですが、正確には《超1流》が反転して倒錯した《第41次元 戦争領域》の名作です。

 私事で恐縮ですが私の高校は都立駒場高校ですが、ここは普通高校とともに芸術高校が併設されていることもあって、牧野寅雄という大正時代の油彩画家の作品を所蔵した美術館もあるところです。この高校の図書館が所蔵する『日本絵巻物全集』を、高校生の私は食い入るように何回も見に行っていました。その中でも特に餓鬼草紙に強く引きつけられたのです。ここには人間存在の本質が描かれているように思います。同じ《第41次元》の名作に『病草紙』があります。さまざまな病気という卑属な題材を扱いながら、洗練された絵画ですばらしいものです。この他にも『随身庭騎図鑑』『寝覚物語絵巻』が《超1流》です。

 もちろん『鳥獣戯画』『信貴山縁起』『伴大納言絵詞』は、日本の漫画の元祖であって、しかも《超1流》の名画なのです。そして良く知られている『源氏物語絵巻』も《超一流》の名品です。

 『源氏物語絵巻』は遠近画法で描かれています。逆遠近画法も遠近画法ですから、遠近画法が使われてないわけではないのです。『源氏物語絵巻』は俯瞰的に、建築の屋根を取っちゃった俯瞰法で描かれていて非常によく描けています。これは書道もよく書けています。複数の人が書いておりますが、詞書も非常に優れていて、平安の日本の絵処の総力をあげてつくった事が伺えます。こういう詞書の背後に書かれている装飾も美しく、日本のひらがなの性格もありますが、非常に日本的な美しさで、繊細でやさしい、それが『源氏物語絵巻』に代表される美しさ、として現れています。

小さな美術という部分で考えていくと、インドのミニアチュールやヨーロッパの写本と比較して、これほど高度な超一流の絵画はないというふうに、少なくとも私の知識の中ではありません。中国絵画でも、少なくとも絵巻物段階ではないというふうに思います。しかもそれが『源氏物語絵巻』だけでなく『信貴山縁起』というのも超一流です。また『鳥獣戯画』は巻数が多いので、後半の部分は描き手が違いますが、前半は大変に優れておりまして、これも世界史的にすごいものだと思います。面白いのは、辻惟雄の『奇想の系譜』の中で彼はデザインや漫画を語りつつ、平安の四大絵巻を入れてきていない。しかも『鳥獣戯画』ですら取り上げていないのです。『鳥獣戯画』は線が非常に美しい絵画です。しかし取り上げていません。それはなぜか。彼が取り上げる主流は、すべてではありませんが、基本的には六次元のエンターテイメントです。私が選んでいるものは超一流ですから次元が違います。つまり辻惟雄氏は優れたものを落としているのです。『鳥獣戯画』だけではなく、『信貴山縁起』『伴大納言絵詞』も実は漫画的な表現です。もう一つ重要なのは『随身庭騎絵巻』です。これは随分単純ですが私は評価します。そして何よりも評価するのは『餓鬼草紙』です。私は都立駒場高校時代、図書館に日本絵巻全集がありましてそこで見ています。『餓鬼草紙』はこれ四一流であり、非常に高度な表現です。それと『病草紙』も優れています。表現内容も素晴らしいですが、下痢をしている女性、目をつつかせている女性等、内容的にも非常優れておりかつ絵画としても優れています。例外なのは『地獄草紙』です。私の評価ですと六次元だといって低いです。

けれどもこれだけ優れた絵巻物がいくつもあるという驚き!『信貴山縁起』や『伴大納言絵詞』は漫画といえば漫画ですが、非常に高度です。実は漫画という表現が絵画の中に入り込んでいる、イラストレーションもそうですが、漫画つまり物語絵ですが、そういうものが決して劣ったものではなく、現象的な本質性を持った絵画です。そういう事を日本の美術は出しているのです。もちろんヨーロッパの中にも同じようなものはあります。聖書の物語絵もそうです。聖書はキリストの物語ですから、必ずしも笑いや面白さという面ではなくなってしまいますから、そういう部分がなくなってしまうのですが、日本の場合だと、逆に漫画なわけです。非常によく描けていて、漫画という視点の他にも、絵画的にも、人物画としてとてもよく描けています。今言われている漫画とはかなり違います。

今、言われている漫画が何であるのかというのも非常にむずかしい問題ですが、手塚治虫さんは「ひとつの記号だ」という論理をします。漫画は絵画ではない、と。この場合の漫画と、『鳥獣戯画』『信貴山縁起』『伴大納言絵詞』が同じなのかといったときに、こちらははっきりと人物描写をしているし、手塚さんがいう漫画とは違います。手塚さんがいう漫画はもっと量産過程になってくるので、つまりこういうもののコピーをくりかえしていくうちに記号化していく現象です。デザイン化し記号化していく。けれどこの初期の四大絵巻に代表される漫画は記号で描いているわけではなく、きちんと人物像も描いています。こういうものが超一流なのだと私は主張したいのです。

しかもその絵巻の高い水準が平安時代で終わるのではなく、その後大きいのが雪舟の『四季山水図』、鳥瞰図と言われるもので、あれは大変なものであって超一流です。『四季山水図』は国の夏珪の風景の山水があり、雪舟展のときに両方並べられていましたけれども、雪舟のほうがレベルが高いものでした。雪舟という絵描きはレオナルド・ダ・ヴィンチと同じ時代の絵描きです。レオナルドのモナリザが優れているという理由はあの絵の背景です。モナリザの背景に巨大空間が描かれているのです。

私たち人間の最初の原始共同体・原始生産性というのは一二〇人くらいの集団です。そして移動するたびに、わかりやすく言うと、世界柱という柱を立てて区切りを付けていました。自分たちの住んでいる領域、生活している範囲がコスモスであるという印です。それは閉じています。私たちが今使っている言葉でいえば、村であったり、今のインターネットの状況で言えば島と言いますけれども、そういう閉じた空間です。それが時代を経て近世になってくると、近世から近代に移ってくるときに、理論的にはデカルトの延長の概念に結実していくわけですけれども、空間が機械的に延長していって、大宇宙の果てまで空間が繋がっているという認識が出てくるわけです。私達がいるここの部屋が部屋として閉じているのではなく、実は均質に延長しているのだと、ずっと延長して日本、太平洋渡ってアメリカまでも同一の空間の均質性が展開しているのだと、果ては大宇宙にまで延長していくのだという均質と言う概念、そこに無限がでてきます。無限の巨大空間を絵画が描くよういなるというのがレオナルド・ダ・ヴィンチの絵なのです。雪舟にも同じ無限概念が生きています。同じ時代はるかに離れた二つの土地で同じような無限概念を絵画に表わした天才が誕生していたのです。

雪舟の鳥瞰図がひとつのピークだと思われますが、日本の絵画のひとつの大きな伝統として絵巻があり、明治以降ですと横山大観の『生々流転』、小川芋銭も描いていました。今村紫紅の南洋の絵もレベルが高く超一流の絵画です。

小さな美術、大中小わけたときの小さな美術を軽視しなければ、そういう高いクオリティが日本にあるという事、世界の中でもある意味で比類のない高さを持っているという事をきちんと自覚する必要があると思います。

そもそも『源氏物語』という小説は一二世紀くらいに完成したと思われますが、世界史上で燦然と輝いています。まず女性文学としてこれ程の文学が世界、人類の歴史の中で類例がありません。しかもたったひとりの女性が書いています。そして『源氏物語』自体がメタ構造を持っていて、いわゆるそれまでの『竹取物語』とかそういういわゆる物語を越えています。ああいうものの上に載りながらそれを越えていて、内容的に物語論を書いていて、その上に複雑な物語性を持っていて、それがきわめて高度な物語となっています。『源氏物語絵巻』は四大絵巻のうちのひとつという事で非常に高い評価がありますが、その背景にあるのはもちろん『源氏物語』という小説です。

それは世界的にも優れた小説で、しかしヨーロッパから小説が入ってきた後にそれらと比較すると『源氏物語』という小説は不完全なのだというそういう判断の仕方が一時期日本の中にありました。近代小説というと海外では一八世紀以降の、ディケンズでも何でもいいんですけど基本的に新聞小説ですから、そういう近代小説の確立と、一二世紀段階の小説は全く違っていてあたりまえです。むしろ『千夜一夜物語』、アラビアンナイトの事ですが、ああいうようなものの時代に『源氏物語』は書かれたわけですから、それだけでもすごい事なのに、しかもそれが女性の書き手によるもので、しかもメタ構造を持っている小説というのは類例がありませんから、人類史の中でも圧倒的な存在として屹立しているものです。特にフェミニズムで女性が社会進出していくとき、『源氏物語』や『枕草子』の存在といった平安時代における女性文学の確立が非常に高く評価されるようになりました。そうして国内よりむしろ海外から評価が日本に逆流してくるという事が絵巻物の場合にも言えます。

 雪舟の『四季山水図』。これは全巻見ないと良さがわかりません。レオナルドの絵画が大空間が描いていると同じく、『四季山水図』を全部横に伸ばして、この間の雪舟展のときはやっていますけれども、これは大空間でした。ものすごく近世近代的な延長という大空間がこれは描かれているのです。雪舟のすごさというのは、ある意味でレオナルド・ダ・ヴィンチ的というか非常に深い大空間が描けている事です。これは小さな絵ですから、レオナルドのモナリザも小さいですし、ピエロ・デラ・フランチェスカのウフィッツィ美術館にある横顔の二人の絵『ウルビーノ公爵夫妻の二連画』があります。これもすごく大きな空間が描けています。

小さな画面の中に巨大空間を描くというのは、この時期というか、近世から近代にかけての非常に重要なテーマです。人類の経験が延長という概念の中に大きな空間になるという事。昔の原始社会の中で言えば、移動していても動物的盲目的に移動しているので、当然空間の移動自体の認識がないと思います。近世から近代になって商業的な移動も含めて出て来たときに空間の移動について自覚的になりますから、その移り変わりの段階で空間の大きさの表現も変ります。

ですから水墨画にしても中国と比較したときに、超一流といったときに日本には対抗できる絵があると。今、話がずれて水墨にいっていますけれども雪舟雪村という非常にレベルの高い絵画で超一流で、決して中国美術に負けるようなものではありません。日中で日本が優位にあるといって、国粋主義的にあおろうという気はないのですが、今まで私たちは日本の美術の方が低いと習ってきているのだけれども、そういうものと比較しても画格が日本のほうが高いというのがあるわけです。

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《超1流》の美術を集める皇居美術館(4) [アート論]

5 中くらいの美術=流通美術=鑑賞芸術

彦坂・《中くらいな絵画》というのは、西洋で言えばレオナルド・ダ・ヴィンチが始めたといわれるタブロー(額の絵画)です。レオナルド・ダ・ヴィンチはモナリザを持って歩いて10年かかって作品を描いているのです。そして運搬できるという事は、実は美術市場=流通に乗るという事ですので、近代になると流通美術になって行く形式です。資本主義時代のモダンペインティングの大半はこの中くらいの「額の絵画」であり、それは流通絵画であったのです。

 東洋ですと、この中くらいの絵画は掛け軸です。加藤周一は、日本の禅宗が衰える、宗教が美術化して禅の美術が成立してくると書いていますが、禅宗の僧侶が床の間に掛けた風景画や禅の先生の肖像画である頂相が、掛け軸のスタイルで、典型的な中くらいの美術であろうと思います。これも運搬できる形で、流通性はあるのです。。

 つまり中くらいのサイズの絵画というのは、壁面に垂直に掛けて鑑賞する鑑賞画なのですが、それは同時に流通美術という移動性を持つものなのです。建築美術というものが、例えば狩野永徳の描いた安土桃山城の壁画が焼けてしまったように、失われるものが多いのですが、中くらいの絵画は流通美術であるので、そのために戦禍を逃れて脱出して生き延びt作品も、建築美術に比して多いのです。歴史的に残りやすいという事で、骨董性をもち、さらに流通しやすさと、この2つが合わさって、鑑賞芸術というものの代表に、この中くらいの大きさの絵画がなって行きます。

肖像画 狩野永徳 織田信長像   (狩野永徳展図録参照) 

水墨画 狩野永徳 芦雁図   京都 大徳寺 国宝

肖像画 伝藤原隆信 源頼朝像   京都 神護寺(京都国立博物館寄託) 国宝

自画像 雪村筆 自賛   奈良 大和文華館 重文

絵画 楊柳水閣図(部分) 雪村筆

絵画 風濤図 雪村筆   京都 野村美術館 重文

絵画 瀟湘八景図帖 遠浦帰帆 雪村筆

絵画 呂洞賓図 雪村筆   奈良 大和文華館 重文

肖像画 一休宗純像   東京国立博物館 重文

肖像画 明恵上人像   京都 高山寺 国宝

絵画  那智滝図   東京 根津美術館 国宝

絵画 恵可断臂図 雪舟筆   愛知 斎年寺 重文

水墨画 雪舟等楊 破墨山水図   東京国立博物館 国宝

水墨画 雪舟等楊 秋冬山水図(冬)   東京国立博物館 国宝

絵画 秋冬山水図 冬景 雪舟筆   東京国立博物館 国宝

絵画 枯木鳴鵙図 宮本二天筆   重文

絵画 枯木鳴鵜図 宮本二天筆   重文

絵画 寒山拾得図 狩野山雪筆   重文

絵画 連鷺図 蕭白

絵画 香巌撃竹図(旧大仙院襖絵)狩野元信筆   東京国立博物館 重文

肖像画 渡辺崋山 鷹見泉石像   東京国立博物館 国宝

浮世絵

浮世絵 歌川国貞 鵯越逆平家落城梶原働図   神戸市立博物館

浮世絵 東洲斎写楽 市川海老蔵の竹村定之進   東京国立博物館 重文

浮世絵 写楽 三世佐野川市松の祇園町の白人おなよ   東京 リッカー美術館

浮世絵 写楽 三代目瀬川菊の丞の田辺文蔵・妻おしず   東京国立博物館 重文

浮世絵 写楽 東洲斎写楽 二世大谷鬼次の奴江戸兵衛   東京国立博物館 重文

浮世絵 写楽 葛飾北斎 諸国滝めぐり 下野黒髪山きりふりの滝   東京国立博物館

浮世絵 葛飾北斎 虎図   太田記念美術館

浮世絵 葛飾北斎 富嶽三十六景 凱風快晴   東京国立博物館

浮世絵 葛飾北斎 富嶽三十六景 神奈川沖波裏   東京国立博物館

浮世絵 葛飾北斎 西瓜図   宮内庁三の丸尚蔵館

 

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特典!『空想 皇居美術館』出版記念パーティ [告知]

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お知らせが、全体に遅れ込んでしまいましたが、
出版記念展を、タマダプロジェクトで行います。
そしてパーティも行います。

■『空想 皇居美術館』(朝日新聞出版)
     
       出版記念パーティーのご案内 ■
 
彦坂尚嘉・五十嵐太郎・新堀学編著『空想 皇居美術館』が、
朝日新聞出版より刊行されます。
発売日が5月20日です。
A5版、総224頁(4色カラー16頁、2色カラー48頁) 定価/2940円(税込み)

アマゾンで予約販売が始まっています
 
◎ パーティでの先行発売

パーティには、誰でもご参加いただけます(詳しくは下記、担当:平まで)。

5月20日の一般発売に先駆けて、5月10日にパーティ参加者に
100冊を先行してお渡しします。

【特典サービス】著者3人のサイン入り本+付録/彦坂尚嘉・皇居美術館空想手描きドローイング作品(約A5サイズ、4種類の内のお好きな1枚)
が付きます。

パティー参加費用 6000円(書籍代、シンポジウム代、飲食代込)


 「空想 皇居美術館」出版記念展覧会
5月10日(月)〜16日(日)
開催場所 :Temporary Contemporary at Tamada Projects (〒104-0052 東京都中央区月島1-14-7 旭倉庫2F)
主 催 :朝日新聞出版
共 催 :タマダプロジェクトコーポレーション
出品作家:彦坂尚嘉、五十嵐太郎、新堀学、松田達 他
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
【 トークイベント1回目 】
5月10日(月)18:00時よりレセプションパーティー19:00よりトークイベントを開催いたします。
 
トーク:都市論から皇居美術館の空想を考える

若林幹夫(早稲田大学教育・総合科学学術院教授)
萩原剛(竹中工務店設計部)
五十嵐太郎(建築評論家、建築史家、東北大学教授)
新堀学(建築家、NPO地域再創プログラム副理事)
彦坂尚嘉(現代美術家、美術史批評、立教大学大学院特任教授)

ご参加ご希望の際は担当:平昌子masako@tmpress.jp まで
5月8日(土)までご返信くださいますようお願い申し上げます。
◆  
◆ ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
【 トークイベント2回目 】

5月16日(日) 19:00 – 21:00

平沢剛(映画研究。明治学院大学非常勤講師
山名善之(建築学者)
新堀学(建築家、NPO地域再創プログラム副理事)
彦坂尚嘉(現代美術家、美術史批評、立教大学大学院特任教授)

ご参加ご希望の際は担当:平昌子masako@tmpress.jp まで
5月14日(金)までご返信くださいますようお願い申し上げます。
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
 
【新刊『空想・皇居美術館』(朝日新聞出版)の内容】

【キャッチーな口上】

内容は《平成の奇書》というものでです。
 
辛酸なめ子をフチャーした禁断2色特色カラー印刷の図版ページ、
実写とCG,手描きドローイングの入り乱れる4色カラー頁!
このカラー図版の対比が目眩を起こします。

タブーを打破する彦坂尚嘉の不敬罪的論考と、
政治評論家・御厨貴や社会学者・宮台真司、
さらに右翼・鈴木邦男を交えた座談会という文章ページが
展開されてます。
 
日本には大英博物館やルーブル美術館のような巨大美術館がない。
だったら、それを広大な敷地をもつ皇居に作れないだろうか?
展示する美術品は日本中の超一流作品を集める。
法隆寺も鎌倉の大仏もみんな持ってきて展示してしまおう――。
 
書籍紹介】 
皇居美術館というプロジェクトは、
「芸術憲法」の制定という主張を合わせ持っています。
しかし、それは政治運動ではなく、
あくまでコンセプチュアルな美術作品であり、
建築作品です。

アートであり、アートでしかないから、ここまで言えるという、
空想の自由を追求した作品であります。

閉塞し、失速し、崩壊して行く現代社会への、
アートと建築からの提言であるのです。
 
皇居美術館。こんな奇想天外な「空想」をもとに、美術や建築の専門家、政治学者から右翼までが集まって、どんな美術館を作るか、” 大真面目に” 議論する前代未聞の美術・建築/思想書。

CAD による皇居美術館の設計図、エスキース、完成イメージの3DCG から、収蔵予定作品の空想画像も掲載。

皇居という空間がはらむVOID(空虚)という問題や東京という都市のイメージをめぐる論考など、美術、建築、思想、政治をまたぐ一冊です。
朝日新聞出版 / 5月20日発売 2940円(税込み) 
A5版 総頁224

(目次)

美術館の基本構想 彦坂尚嘉

・皇居美術館 空想計画  外観・内観のCG 新堀学

・皇居美術館所蔵作品 空想画集+彦坂尚嘉論文

・辛酸なめ子「皇居美術館は、日本一安全なスポットとなるでしょう」

・大シンポジウム「皇居× 東京」(於;新宿オゾン)

 御厨貴・原武史・鈴木邦男、南泰裕、彦坂尚嘉、五十嵐太郎、新堀学

・五十嵐太郎「見えない抑圧を解き放つ皇居美術館」

藤森照信「皇居と想像力」

萩原剛「ランドスケープとしての皇居」

・新堀学「選び取られた『ヴォイド』

・鈴木隆史「第三の皇居美術館」

・暮沢剛巳「美術館論─グローバリズムにおける『空虚』の可能性」

・ 座談会「グローバリゼーションの中のアートはどこへ向かうのか──天皇制・共同体・メディア」 高岡健・宮台真司・彦坂尚嘉

皇居美術館収蔵<超一流>の名品リスト

 

著者略歴
●彦坂尚嘉;1946 年生まれ、美術家、日本建築学会
会員、立教大学大学院特任教授

●五十嵐太郎;1967 年生まれ、建築評論家、建築史
家、東北大学教授

●新堀学:1964 年生まれ、建築家・新堀アトリエ主
宰、NPO 地域再創生プログラム副理事長


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ハンバーグ大魔王 [食べ物]

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ハンバーグ大魔王というファミリーレストランがあって、
《第6次元》の俗悪な看板が建っている。

宮台真司さんと『空想皇居美術館』の中で、激しい議論を
しましたが、その中で、宮台さんが攻撃ををしているのが、
このハンバーグ大魔王のような、ディズニー的なもの。

私の場合には俗悪の勉強というのも重要なテーマで、
ここにも1回だけだが、入ってみた。

印象的なのは、俗悪さと正反対の、ハンバーグの作り方に対する
誠実さであった。
つまり、こういうファミリーレストランの場合、
多くは《第8次元》であるし、サイゼリアに至と《第21次元》なのですが、
それを《第6次元》という《自然》領域でつくっている。

《第8次元》が多数を占めるB級グルメの中で、
《第6次元》というのは吉野屋の牛丼の水準なのですが、
おいしく感じられるのです。

《第6次元》というのは、分かりやすく言えば家庭料理
レベルなので、産業化したファミリーレストランで、
ディズニー的なキャラクターで埋まった店内で、
この自然なハンバーグを食べると、好感を持たざるを得ない。
つまり《第21次元》のマクドナルドと比較すると、
《第6次元》のハンバーグ大魔王は、すいぶんとましな世界だ。

宮台さんの気持ちは理解できるが、
実際に子供を育てている
大衆にとって、こうしたディズニー的な世界を無視しては
生活世界は成立しない。
現実の生活世界は、実は複雑であって、
機械的な判断では無理なのです


大衆レストランに行かないという選択は良いのだけれども、
そういう選択をすると、どうしても、現在という時代の、
狂気のようなプラズマ化した状況を体感できなくなる。

宮台さんの古さを感じた座談会であったのですが、
基本にあるのは、私たちの生活世界というものが、
実はレイヤーに切り分けられていて、多層だということです。
食事だけでも、実は多層の選択があるのです。

家庭の手作りの料理、町の定食屋や伝統的なゾバ屋、ファミリーレストラン、
中級のレストラン、高級なレストラン、《超一流》の味の店。
こういう分類そのものが、実際にはあきれるほど多様で、
こういう分類そのものが無意味化する多層性に切り分けられている。

つまり手作りの家庭料理といっても、その水準は多様で、
かつてのような自然さは、もはや失われている。
下手をすればハンバーグ大魔王の自然性よりひどい添加物の食事が、
家庭料理であったりする場合もあるのです。



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入校完了/表紙決定 [日記]

表紙/空想皇居美術館.jpg



表紙が決まりました。
川名潤さんの傑作のデザインです。

川名潤さんからのメールです。

みなさま


おせわさまです。

おかげさまですべて入稿・校了いたしました。


カバー画像の最終版表1JPEGをお送りいたします。

右のほうに背の黒い文字がはみ出ていますが、こういう仕様です。



パブリシティなどにご使用ください。


川名潤


川名潤さんは、今売れっ子のエディトリアルデザイナー


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● 川名潤(かわなじゅん)
1976年生まれ。エディトリアル・デザイナー。多摩美術大学 美術学部グラフィックデザイン専攻卒。『GROOVE』(リットーミュージック)、『
サイゾー』(インフォバーン)のデザイナーを経た後、関西に拠点を移し、『L magazine』、(京阪神エルマガジン社)でADを担当。その後東京に戻り、現在プリグラフィックス所属。朝日新聞社のオピニオン誌『論座』のADをはじめ、雑誌、書籍、パンフレットなど紙媒体全般のデザインを中心に活動。


アマゾンなどですと、帯はとられてしまいますので、
下記も見て下さい。
川名潤さんのメールにもあるように、背文字が、表紙の表にまで、
あふれているデザインです。

表紙/空想皇居美術館2.jpg
彦坂尚嘉責任による芸術分析
 
《想像界》の眼で《第41次元〜超次元》のデザイン的エンターテイメント
《象徴界》の眼で《超次元〜第41次元》のデザイン的エンターテイメント
《現実界》の眼で《第41次元〜超次元》のデザイン的エンターテイメント
 
 
《想像界》《象徴界》《現実界》《サントーム》の4界をもつ重層的な表現
プラズマ/気体/液体/固体/絶対零度の5様態をもつ多層的な表現
 
 
シリアス・アート》《気晴らしアート》の同時表示。
《ハイアート》である。《ローアート》は無い。

シニフィアン(記号表現)とシニフィエ(記号内容)の同時表示

理性脳と原始脳の同時表示

《原始画面》『『ペンキ絵』【B級美術】

《原表紙》、《芸術》、《反芸術》、《非芸術》、《無芸術》
《世間体のアート》、《帝国》の全てがある。
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 川名潤様

高橋伸児様



On 2010/04/26, at 19:38, TAKAHASHI wrote:

いま印刷所にすべてを渡してきました。

最後はかなり過酷なスケジュールで大変だったと思いますが(僕も今回ばかりは疲れました…)、

ご協力、ありがとうございました。


ご苦労様でした。

さすがに、大変でしたね。

2色、4色、1色刷りと3回入校作業は、

次第に過酷になって

これほど凄い入校作業になるとは、思いませんでした。


高橋伸児さんと、川名潤さんの頑張りの凄さに、

感銘を受けました。

本当にありがとうございました。


4色の入校は、新堀学さんが頑張って下さって、

たいへんに良くなって、

私の2色の29点の画像との対比的な組み合わせが素晴らしくて、

本の売上に良い影響を与えると思います。


本が出来上がってくると、

五十嵐太郎さんのプロデユースの凄さが、

際立ってくる多様性と、組み合わせの妙が発揮されました。

執筆者だけで20人くらいの大人数で、

しかも建築と美術、そして思想の要素が重層されて、

素晴らしい本になりました。


しかし

最後の1色の入校が大変になったのは、

執筆者の多さと、書き込みでした。

私の書き込みもひどかったですが、

止めを刺したのが宮台さんの書き込みで、

ページが10ページオーバーして、入らなくなりました。

昨晩の日曜日の11時に印刷屋に電話して、

高橋さんがページを増やしました。


高橋さんも川名さんも、印刷屋が日曜日の夜の11時に電話をとって、

しかもOKを出した事に感動していましたが、

私のお二人の感動の言葉を聞いて、まったく凄い展開だと思いました。


まあ、大変でしたが、

こういう押し詰まらないと出来ない本であると、

改めて思う内容でした。


たいへんな奇書になったと思います。

どうもご苦労様でした。


展覧会のご準備で慌ただしいかもしれませんが、

ぜひ「打ち上げ」をやりましょう。


高橋さん、川名さんのご都合の良い時に、ぜひ、打ち上げをしましょう。


彦坂さま

川名さんのアイデアで、目次の余白に、最初の雲のようなスケッチがどんと入っています。


それはありがとうございます。

完成される本を見るのが、楽しみです。




彦坂尚嘉



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ツイッター/多忙さ [日記]

眠いです。

今、川名潤さんというデザイナーさんの原宿

にある事務所に詰

めています。

朝10時に朝日新聞出版の編集者と、

建築家の新堀学さんと待合わせて、

打ち合せて,皇居美術館という本を出す

最期の追込みをやっています。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
昨日は、朝の10時から夜の11時過ぎまで、
川名潤さんの事務所で、2色刷頁の入校作業を、
朝日新聞出版の高橋伸児さんとした。

今日は私は立教大学なので、
新堀学さんが4色刷の頁の入校作業を、
高橋伸児さんとする予定です。

本を外から見る側には分からない膨大な作業が、
作る側にはあります。
本と言っても、文字だけでなくて、
ビジュアルの画像ページが多い本なので、
装丁と編集デザイナーである川名潤さんの仕事量が多くて、
彼の事務所で、突貫制作となったのでした。

コンピューターが入る事で、
仕事量はかえって増えます。
川名さんの事務所で働いている人も、
家には帰っていないのではないか?
眠っていないのではないのか?
と思わせる過剰労働です。
それは何も出版デザインにかぎらず、
日本の多くの職場の忙しさだと思います。


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第32回「ラカンと美術読書会」のご案内 [告知]


皆様

ラカンと美術読書会連絡係りの加藤 力と申します。

ご案内させていただきます

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

第32回「ラカンと美術読書会」のご案内


日時4月30日(金)18時30分 〜 2時間程度

場所 立教大学(池袋) 6号館 6106研究室


前回まで水曜日に行われておりましたが

今回より金曜日となります。

お間違えの無いようにご注意下さい。

宜しくお願いいたします。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


「ラカンと美術読書会」とは下記の2人が共催する読書会です。


彦坂尚嘉(日本ラカン協会幹事、立教大学大学院特任教授、日本建築学会会員、


美術家)

武田友孝(元・東京スタデオ、インデペンデント・キュレーター)


ラカン『無意識の形成物〈上〉』と、

月代わりで選出される美術本の読書会です。


2007年8月より月一回のペースで開かれています。

ごくごく初歩的な読書会で何方でも参加できます。

どうぞお気軽にご参加下さい。


テキスト

     ◎ラカンは『無意識の形成物〈上〉』 (岩波書店)

     ●美術は 高橋英之著『コンピュターの中の人類』(御茶の水書房、1990

年)


  参加費 無料(コピー代のみ実費で頂きたくお願いいたします)

     テキストは特に準備なさらなくても、こちらでコピーを用意いたします。


※ 研究会終了後、懇親会を予定しております。

 お時間に余裕のある方は、こちらの方にもご参加ください。

 なお、懇親会は、持ち寄りパーティー形式で行いたいと思いますので、

 希望者の方は、あらかじめアルコールとつまみを

 適当に用意して来て頂ければ幸いです。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

立教大学への一番楽な道


池袋駅西口方面へ

西口の階段は登らずに、

地下商店街の通路を歩きC3出口から立教通りへ

駅から歩いて行くと、左手に立教大学の正面のツタの生えたたてものの

正門が見えます。

右手にも、立教大学の門があります。

それを通り過ぎて、最初の小さな道を右に曲がると、

左手に6号館の建物の門があります。

建物に入ると守衛の部屋があるので彦坂の所に行くと言って下さい。

研究室は6号館の6106です。


分からなければ、彦坂の携帯に電話して下さい。

090-1040-1445

研究室の電話

03-3985-6106


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

詳しい行き方は以下よりお願いします

立教大学のサイト

http://www.rikkyo.ac.jp/

一番上のバーに交通アクセスがあります。


ページ中程に池袋キャンバスへの道順が、あります。

http://www.rikkyo.ac.jp/access/pmap/ikebukuro.html


キャンバスマップがあります。

http://www.rikkyo.ac.jp/access/ikebukuro/index.html

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

申込・問合せ先:加藤 力(美術家、臨床美術士)

           E-mailsp5g7d99@axel.ocn.ne.jp          

 

                                      FAX:0467-48-5667


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表紙の途中経過 [告知]

koukyobijutsukan_coverx6-190.jpg

本がいよいよ追い込みで、
ようやく表紙も決まって来ています。
上に掲載したのは、
プランで、本番は画像が作り替えられる予定です。
帯もまだ、変更になる予定です。

価格が3000円を切ります。
部数が4000部です。
発行は朝日新聞出版です。

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《自然》という原理と歯医者 [アート論]

dentist_patient_nightmare.jpg

歯医者に行って、奥歯を一本抜きました。
すでに時間をかけて治療した歯であったのですが、
ぐらぐらしていて、歯医者からは抜かないと、
隣の歯もやられると脅かされていたのです。

funny_masks_dentist_1.jpg

友人の一人が入れ歯だらけなのに、
私自身は入れ歯は一本も無い状態なので、
ましなのですが、
それでも抜かなければならなくて、
麻酔をして、ガスのマスクをさらにしてという、
大騒ぎでしたが、
抜くのはあっという間の簡単さでした。

982ad35a.jpg

抜いてみて分かったのは、歯の奥に割れ目が入っていたのです。
何かを噛んだ時に歯が割れたのだろうという事です。
そのためにグラグラしていたのです。

さて、その作業の中で、
歯医者が、私に根掘り葉掘りと、色々な事を聞くのです。
そして次のように言いました。

歯に絵を描きたいのですよね。
浜崎あゆみなんかに、トゥース・ペインティングをやってもら
えると、
みんな注目して歯医者に来て、歯にペインティングをしてくれ
るかもしれない。
自分は、このアイディアをずっと考えてきた。
技術的にも材料的にもできる。
それに剥がせるのだから問題はない。
なのに実現ができない。

20071016_341935のコピー.jpg

ここからが、歯医者の言う事が面白のですが、
自分の仕事には《自然》性が基準として要求される。
《自然》さだけが重要で、独創性が発揮できない。

だから、彦坂さんのように、独創性が追求できるアーティスト
うらやましい、と言うのです。

つまりこの歯医者が言うように、社会的な仕事のひとつの基準は、
《自然》性なのです。

001.JPG.png

歯医者まで来る道筋に建っている普通の古い日本の民家は《自然》性を
基準に建てられています。
私たちの生活の大半は、この《自然》性を基準として作られているのです。

Forest.jpg

《自然》性というのは、歯医者の歯の治療から、入れ歯の制作に
及ぶだけではなくて、住宅の建築、それもハウスメーカの
プラモデルのようなニセモノ感のあふれる住宅にまで言えるのです。

PAP_0028-8de09.JPG.jpeg

top_main.jpg

つまり人工物をつくるとき《自然》が基準で作られていて、
人工的自然というものが、私たちを取り巻いているのです。

この《自然》という基準を普遍的基準であると言う考えがあることを
知らないと、例えば公共の公園の設計の凡庸さが理解できないでしょう。

7852a4901e48e4116783c753f48f5593.jpg

20071003_325450.JPG.jpeg

友人に大学で造園を学んで、造園会社に勤めて、こうした公園を
設計したことのある人がいます。
彼の話を聞いても、とにかく、独創的な事ができない。
出来るだけ凡庸な公園を作る事が求められている。
それは歯医者がいうところの《自然》を基準としたものが、
普遍であると考えられているからです。

つまり《自然》を基準にする事と、凡庸を普遍の基準と考える
考え方は、重なっているように思えます。

歯医者の待合室には、自然の映像を流しているビデオがあります。
群で飛ぶ鳥たちとか、
クラゲの泳いでいるビデオ映像です。

006.jpg

p1000425.jpg

私なんかは、実はディズニーのこうした自然画像で育った世代です。
代表的なのはディズニーの実写映画「砂漠は生きている」です。
そこには自然の驚異と神秘が満ちあふれてあったのです。

africa-05-06.1146644400.chameleon_on_the_living_desert_tour2.jpg

ナイアガラ瀑布から、グランドキャニオン、
そして大宇宙の映像を見て楽しむにしても、
それらはどこまで言っても《第6次元 自然領域》でしかないのです。
驚異に満ちた多様性であっても、それは《第6次元》という
ひとつの次元でしかないのです。

vpq5950n.jpg

am0276c.jpg

b86ebb02.jpg

大自然や、大宇宙もまた、単に《第6次元 自然領域》でしか
ないのです。

このことを信じられない人はたくさんいると思いますが、
歯医者が嘆いたように、
浜崎あゆみの歯に、ペインティングをするという事は、
《自然》ではなくて、こうした異様な行為の中には、
《自然》を基準としない別の基準が存在するのです。

《自然》という基準ではない別の基準が、実際にあると言う事を
認めてくれない人が多いのを知っていますが、
これもまた、仕方がない事なのです。










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《自然》という原理と歯医者 [アート論]

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歯医者に行って、奥歯を一本抜きました。
すでに時間をかけて治療した歯であったのですが、
ぐらぐらしていて、歯医者からは抜かないと、
隣の歯もやられると脅かされていたのです。

funny_masks_dentist_1.jpg

友人の一人が入れ歯だらけなのに、
私自身は入れ歯は一本も無い状態なので、
ましなのですが、
それでも抜かなければならなくて、
麻酔をして、ガスのマスクをさらにしてという、
大騒ぎでしたが、
抜くのはあっという間の簡単さでした。

982ad35a.jpg

抜いてみて分かったのは、歯の奥に割れ目が入っていたのです。
何かを噛んだ時に歯が割れたのだろうという事です。
そのためにグラグラしていたのです。

さて、その作業の中で、
歯医者が、私に根掘り葉掘りと、色々な事を聞くのです。
そして次のように言いました。

歯に絵を描きたいのですよね。
浜崎あゆみなんかに、トゥース・ペインティングをやってもら
えると、
みんな注目して歯医者に来て、歯にペインティングをしてくれ
るかもしれない。
自分は、このアイディアをずっと考えてきた。
技術的にも材料的にもできる。
それに剥がせるのだから問題はない。
なのに実現ができない。

20071016_341935のコピー.jpg

ここからが、歯医者の言う事が面白のですが、
自分の仕事には《自然》性が基準として要求される。
《自然》さだけが重要で、独創性が発揮できない。

だから、彦坂さんのように、独創性が追求できるアーティストが
うらやましい、と言うのです。

つまりこの歯医者が言うように、社会的な仕事のひとつの基準は、
《自然》性なのです。

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歯医者まで来る道筋に建っている普通の古い日本の民家は《自然》性を
基準に建てられています。
私たちの生活の大半は、この《自然》性を基準として作られているのです。

Forest.jpg

《自然》性というのは、歯医者の歯の治療から、入れ歯の制作に
及ぶだけではなくて、住宅の建築、それもハウスメーカの
プラモデルのようなニセモノ感のあふれる住宅にまで言えるのです。
つまり人工物をつくるとき《自然》が基準で作られていて、
人工的自然というものが、私たちを取り巻いているのです。

この《自然》という基準を普遍的基準であると言う考えがあることを
知らないと、例えば公共の公園の設計の凡庸さが理解できないでしょう。

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20071003_325450.JPG.jpeg

友人に大学で造園を学んで、造園会社に勤めて、こうした公園を
設計したことのある人がいます。
彼の話を聞いても、とにかく、独創的な事ができない。
出来るだけ凡庸な公園を作る事が求められている。
それは歯医者がいうところの《自然》を基準としたものが、
普遍であると考えられているからです。

つまり《自然》を基準にする事と、凡庸を普遍の基準と考える
考え方は、重なっているように思えます。

歯医者の待合室には、自然の映像を流しているビデオがあります。
群で飛ぶ鳥たちとか、
クラゲの泳いでいるビデオ映像です。

006.jpg

p1000425.jpg

私なんかは、実はディズニーのこうした自然画像で育った世代です。
代表的なのはディズニーの実写映画「砂漠は生きている」です。
そこには自然の驚異と神秘が満ちあふれてあったのです。

africa-05-06.1146644400.chameleon_on_the_living_desert_tour2.jpg

ナイアガラ瀑布から、グランドキャニオン、
そして大宇宙の映像を見て楽しむにしても、
それらはどこまで言っても《第6次元 自然領域》でしかないのです。
驚異に満ちた多様性であっても、それは《第6次元》という
ひとつの次元でしかないのです。

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